Irodori-TTS-Quick-Start
パッケージについて
「Irodori-TTS-Quick-Start」は、Windows環境において高品質な日本語音声合成エンジン「Irodori-TTS」をワンクリックで手軽に導入・利用できるようにパッケージ化したオールインワン環境です。
複雑なコマンド操作やPython環境構築を行わずに、付属のバッチファイルを実行するだけで必要なコンポーネントの自動セットアップや各種WebUIサーバーの起動が可能です。
本パッケージには、公式提供の標準WebUIに加えて、独自開発の拡張機能(Speaker Inversion 学習GUI および VoiceDesign 一括セリフ音声生成GUI)を同梱しており、モデル学習から参照音声量産まで幅広いワークフローをGUIで完結できます。
Windows環境とNVIDIA製GPU(CUDA)の組み合わせで最も快適に動作します。CPUのみでも動作は可能ですが、音声生成・学習処理にはGPU環境を強く推奨します。
セットアップ手順
ダウンロードしたZIPファイルを解凍し、以下の手順でセットアップを行います。
-
STEP ①
ファイルの解凍と配置
ダウンロードした
Irodori-TTS-Quick-Start-v1.2.0.zipを解凍します。
※フォルダパスに日本語やスペースが含まれていない場所(例:C:\Irodori-TTSなど)への配置を推奨します。 -
STEP ②
インストールを実行
解凍したフォルダ内の「install.bat」を実行し、インストールが完了するまで画面を閉じずにお待ちください。
AIを動かすための必要なプログラムやPyTorch(CUDA対応)環境が自動的にダウンロード・構築されます。 -
STEP ③
用途に応じたWebUIの起動
利用目的に合わせて以下の4つのバッチファイルから選択して実行します。
- 音声クローニング・TTS合成: 「
start.bat」を実行 - 声質プロンプト設計(VoiceDesign): 「
start-voicedesign.bat」を実行 - 話者学習(Speaker Inversion): 「
start-speaker-inversion.bat」を実行 - 参照音声量産・台本一括生成: 「
start-custom-voicedesign.bat」を実行
- 音声クローニング・TTS合成: 「
提供機能(起動バッチ一覧)
本パッケージには用途別に最適化された4つの起動バッチファイルが同梱されています。
| バッチファイル | 種類 | 主な用途・特徴 |
|---|---|---|
start.bat |
公式標準 | 参照音声によるゼロショット音声クローニング・単文TTS生成 |
start-voicedesign.bat |
公式標準 | テキストプロンプト(Voice Caption)による声質デザイン・感情絵文字制御 |
start-speaker-inversion.bat |
オリジナル拡張 | 音声データから特定話者の特徴量を逆推定・学習し、独自モデル(.safetensors)を作成 |
start-custom-voicedesign.bat |
オリジナル拡張 | ReferenceAudio用音声の一括作成・台本テキストからの連番wav一括生成・行別微調整 |
1. 公式提供の WebUI 機能
🎙️ start.bat(標準 WebUI) 公式標準
Irodori-TTS の基本となるゼロショット音声合成・声質クローニング用インターフェースです。
- 参照音声クローニング (Voice Cloning): 3〜10秒程度の音声ファイル(
.wav)をアップロードするだけで、その話者の声質やトーンを模倣した自然な音声を生成。 - Speaker Inversion 埋め込みの適用: 学習済みの Speaker Inversion ファイル(
.safetensors)をロードして特定キャラクターの声で発話。 - 推論サンプリングパラメータ制御: サンプリングステップ数(Steps)、CFG Scale(Text / Speaker)、話速(Duration Scale)、シード値(Seed)などを細かく設定可能。
- デバイス最適化: CUDA(GPU)/ CPU の切り替えおよび精度(fp32 / bf16)の選択に対応。
🎨 start-voicedesign.bat(VoiceDesign WebUI) 公式標準
自然言語のテキスト説明(プロンプト)によって声質を自由に設計・デザインできるインターフェースです。
- テキストによる声質指示 (Voice Caption): 「20代女性、明るく落ち着いたトーン」「低音の落ち着いた男性の声」といった文章を入力することで、参照音声がなくてもイメージ通りの声質をゼロから生成。
- 感情・発話表現絵文字パレット: セリフ内に専用の絵文字タグ(👂囁き、😮💨吐息、⏸️間、🤭笑い、🥵喘ぎ、📢エコー、😏からかう、🥺震え声 など)を挿入することで、高度な感情表現やニュアンスを付加。
- プロンプトと参照音声のハイブリッド合成: 参照音声をベースにしつつ、Voice Captionで微調整を加えることも可能。
2. オリジナル追加の WebUI 機能
🧠 start-speaker-inversion.bat(Speaker Inversion 学習用GUI) オリジナル拡張
手持ちの音声データから特定の話者特徴量を逆推定(学習)し、軽量な話者埋め込みファイル(.safetensors)をGUI上で手軽に作成できる独自開発ツールです。
- Step 1: データセットの準備: 音声ファイル(複数可)および書き起こしテキストファイル(
.txt)をドラッグ&ドロップでアップロード。テーブル上で音声とテキストのペアを確認・編集し、学習用source.jsonlを自動作成。 - Step 2: マニフェスト作成 (
prepare_manifest.py): 音声データをIrodori-TTSの潜在変数(Latent)に変換し、学習用マニフェストファイルを自動生成。 - Step 3: 学習の実行 (
train.py): ベースモデル(500M-v3)を用いて、話者埋め込みベクトルの最適化学習を実行。
- キャラクター別・話者ID管理: キャラクター名(話者ID)ごとにデータフォルダ(
data/speaker_inversion/{話者ID}/)および出力フォルダ(outputs/speaker_inversion/{話者ID}/)を自動分離して管理。 - リアルタイムコンソールログ監視: バックグラウンドで進行する学習ログを画面上で自動リフレッシュ表示。
📜 start-custom-voicedesign.bat(VoiceDesign 一括セリフ音声生成GUI) オリジナル拡張
音声クローニングや各種合成で必要となる 「ReferenceAudio(参照音声)用の短尺音声ファイル」を手軽かつ一括で量産・作成すること を主目的として開発された専用WebUIです。VoiceDesignの声質設計を活用し、様々なバリエーションの短尺セリフ音声を連番で一気に書き出すことができます(ゲーム・ボイスドラマ等の台本一括出力にも最適です)。
- ReferenceAudio量産に最適なワークフロー:
複数の短いフレーズ(例: 「こんにちは」「よろしくね」「えっ、本当ですか?」など)を入力し、同一声質または感情差分の参照用wavを一括作成。出力された
.wavはそのままstart.batの参照音声や、start-speaker-inversion.batの学習データセットとして活用可能。 - 柔軟なテキスト入力とパース:
台本・セリフテキストの直接ペースト、またはテキストファイル(
.txt、UTF-8 / Shift-JIS自動判定)のアップロードに対応。「テキストを行に読み込み/パース」ボタンで、改行ごとに最大100行の個別編集カードとして展開。 - 行ごとの個別微調整機能:
各行のセリフ直接編集(感情絵文字対応)に加え、特定行だけ声色(例:
怒った声、小声で囁くように)を上書きできる「個別Voice Caption設定」、1行単位での「個別試聴・再生成」機能を搭載。 - ファイル命名・出力管理:
ベースファイル名(例:
花子)を指定すると固定2桁連番(花子_01.wav,花子_02.wav...)で出力。保存先はout_wav/{ベースファイル名}/配下に自動整理され、WebUIから「📂 出力フォルダを開く」や「📦 まとめてZIP化」ダウンロードが可能。 - パフォーマンスと操作性:
Model / Codec(DACVAE)両方にCUDA(GPU)アクセラレーションを完全適用。プリセットモデル切り替え(
v4.1-Small/500M-v3/500M-v2)、VRAM解放(torch.cuda.empty_cache())を行うモデルの事前ロード/アンロード機能、ワンクリック感情絵文字パレットを完備。
3. ユースケース別おすすめ機能
目的に応じて以下の起動バッチファイルをご活用ください。
関連リンク・トラブルシューティング
※ Irodori-TTSの環境構築に関する個別サポートは行っておりません。
詳しくはIrodori-TTSの公式配布ページ(GitHub)をご確認ください。